うつ病かもしれない友人や同僚に対して、どう接していくべき?当事者が解説
こんにちは、自助グループRelamateを運営している天津です!
うつ病かもしれない友人や同僚に対して、「どう接したらよいか分からない」とお悩みではないでしょうか?
今回の記事は、「落ち込んで暗い顔をしている」「遅刻や休みが増えた」など、友人や同僚の様子がいつもと違うことに気づいた時に、どのように寄り添うと良いかを当事者の目線で解説します。
今回の記事は次のような人におすすめ!
- どう声をかければ良いか知りたい
- 相手がうつ病かどうか自信が持てない
- サポートの仕方に迷う
この記事が、身近な人をサポートしたいと考えるあなたの手助けになれば幸いです。
うつ病だと疑われるチェックリスト
まず、友人や同僚にうつ病の可能性がある場合、どのようなサインがあるかを知っておくことが大切です。
うつ病は気分が落ち込むだけでなく、さまざまな形で現れるため、行動や言動に注目してみてください。
- いつもより元気がなく、疲れた様子が続いている
- 以前は楽しんでいた趣味や活動に興味を示さなくなった
- 会話や連絡の頻度が減り、孤立気味に見える
- 些細なことで涙ぐんだり、感情的になりやすくなった
- 仕事や日常生活に対する意欲が低下している
- 何をするにも時間がかかり、動作が遅くなったように見える
- 自己評価が低く、自分を責める発言が増えた
- 睡眠に問題を抱えている(不眠や過眠)
- 仕事や学校を遅刻したり、休みがちになったりする
- 集中力が低下し、物事に取り組むのが難しい
- 体調不良を頻繁に訴える
上記のようなサインを見逃さず、本人の心の状態を理解するための第一歩として、相手の様子を見守りましょう。
当てはまるものが多い場合、うつ病の可能性が考えられます。
うつ病かもしれない友人や同僚との接し方
うつ病かもしれない友人や同僚との接し方については、配慮と理解をもって接することが大切です。
以下のポイントを意識すると、相手にとって心地よいサポートを提供しやすくなります。
話を傾聴する
「話を傾聴する」姿勢がとても大切です。
友人や同僚が自分の気持ちを言葉にすることができたときには、何よりも優しく耳を傾け、相手の気持ちをそのまま受け入れるよう努めましょう。
この時、相手が話した内容に対してすぐに解決策を提案したり、アドバイスをすることは避けたほうが良いでしょう。
重要なのは「アドバイス」ではなく「共感」であり、相手の言葉を受け止め、「それはつらかったね」「よく話してくれたね」といった共感の言葉を返すことで、安心して話し続けられる雰囲気を作ることです。
また、相手が話すペースに合わせて会話を進め、途中で無理に話を引き出そうとせず、沈黙があっても焦らずに待つようにすると、相手が「無理に話さなくてもいい」と感じてより安心できるでしょう。
こうした傾聴の姿勢によって、友人や同僚が自分の感情を素直に表現できる安全な環境が生まれ、信頼関係もより深まっていきます。
NGワードを言わないようにする
「NGワードを言わないようにする」という配慮も必要です。
うつ病かもしれない相手に対して、励まそうと「頑張って」「気の持ちようだよ」「もっと前向きになって」などの言葉をかけると、相手は「自分のつらさが伝わっていない」「無理を強いられている」と感じてしまい、逆に負担を感じることがあります。
このようなNGワードは、本人にとっては否定的に響き、心を閉ざす原因となることがあるため、避けたほうが良いでしょう。
相手の気持ちを尊重し、理解していることを示すためには、「どんなふうに感じているか聞かせてくれると嬉しい」「無理をしなくて大丈夫だよ」といった言葉の方が、相手が安心して自分を表現しやすくなります。
励ましや応援の言葉ではなく、「どんな気持ちも否定せずに受け止める姿勢」を意識し、相手にとって負担にならない言葉を選ぶようにしましょう。
気軽に受診を勧める
うつ病の可能性がある友人や同僚には、病院や専門家の助けを借りることを勧めるのが有効です。
しかし、受診の勧め方には工夫が必要で、「病院に行くべき」「カウンセリングを受けなさい」と強く押しつけると、かえって相手がプレッシャーを感じたり、抵抗感を抱いてしまうかもしれません。
そこで、「最近、心の専門家に相談する人も増えてきているみたいだよ」「一度気軽に話を聞いてもらうのも手かもしれないね」といったように、医療機関に対するハードルを下げるような表現で勧めると良いでしょう。
また、受診はあくまで本人が納得して行うものであるため、「いつでも付き添うから、無理しない範囲でね」といった安心感のある言葉で、自分がサポートする意思も伝えておくと、受診への抵抗が和らぎやすくなります。
休養を勧める
うつ病の疑いがある友人や同僚は、仕事や日常生活の負担が大きくなっている可能性があるため、積極的に休養を取るよう促すことで、心身の疲労を少しでも和らげられるかもしれません。
「少しでも休めるといいね」「時にはゆっくりと自分の時間を取ることも大切だよ」といった形で、休むことを肯定し、休養の重要性を理解してもらえるように声をかけましょう。
休むことに罪悪感を抱いている場合もあるため、「休むのも大事なことだから、無理をしなくても大丈夫」と伝え、相手が自分を責めずに休むことができるようサポートする姿勢を持ち続けることが大切です。
また、実際に休養を取ることで気分が少しでも改善する可能性もありますので、相手が「休むことも自分にとっての大切なケア」と捉えられるような言葉をかけると良いでしょう。
友人や同僚へのサポートの仕方
うつ病かもしれない友人や同僚へのサポートでは、コミュニケーションの取り方や接し方に細やかな配慮が必要です。
電話やLINEといった連絡手段で気をつけたい点や、日常の接し方について具体的なポイントを以下にまとめました。
電話でのサポート
電話でのサポートは、相手が話したいときに柔軟に対応するのが理想です。
電話は直接的なコミュニケーション手段ですが、うつ病の人にとっては「話すことが負担」と感じることもあるため、無理に電話をかけるのではなく、相手のタイミングを尊重することが大切です。
相手から連絡がきた場合は、まずは静かに話を聞く姿勢を示し、焦らずに相手の気持ちを受け止めるようにしましょう。
また、自分から電話をかける際は、相手が負担を感じないように一言メッセージを添えると良いでしょう。
「電話してもいい?」や「少し話せる?」と、相手の都合や気持ちを確認することで、電話へのハードルが低くなります。
もし会話が途切れても、焦らずに穏やかに待つことで、相手が安心して話せる空気を作りましょう。
「無理しなくていいよ」「聞いてるだけで大丈夫だからね」と伝えることで、負担が軽減されるかもしれません。
メッセージアプリでのサポート
LINEなどのメッセージングアプリは、相手が負担を感じずにやり取りができる便利な方法ですが、返事ができないときもあるため、プレッシャーを与えない内容でメッセージを送るようにしましょう。
シンプルで負担にならない内容を心がけるのがポイントです。
短く優しい言葉で、「元気にしてる?無理せずゆっくりね」といった、相手を励ましつつプレッシャーをかけない言葉が効果的です。
また、返事を強要しないようにしましょう。
例えば、「気が向いたら返事ちょうだいね」「無理に返事しなくて大丈夫だよ」と一言添えると、相手も安心してメッセージを受け取れます。
ポジティブな内容の軽いメッセージもオーケーです。
無理に励ます必要はありませんが、ちょっとした日常の話や面白い話題を共有することで、相手が気分転換できる可能性もあります。
関わり方のポイント
うつ病かもしれない友人や同僚と関わる際は、日常の中で自然にサポートできるようにするのが理想です。
相手が「特別扱いされている」と感じないよう、普段と同じような接し方を意識しつつ、少しずつ配慮を取り入れ、さりげない気遣いを大切にしましょう。
例えば、「疲れてるみたいだから一緒にランチしない?」や「ちょっと外の空気でも吸いに行こうか?」といった、軽い誘いをしてあげると、相手も負担なく受け入れやすくなります。
また、相手が話したいことを尊重すると良いでしょう。
本人がうつ病について話してきた場合は、否定せず、共感的に話を聞くことが重要です。「そうだったんだ」「それはつらいね」と、相手の気持ちに寄り添った言葉をかけましょう。
励まそうとする言葉が逆にプレッシャーになることがあります。
「頑張って」や「元気出して」といった言葉は避け、「自分のペースでいいんだよ」と伝える方が心の負担を軽減できます。
自分自身の負担も軽減する
相手を支えることに一生懸命になるあまり、自分が疲れ切ってしまうとサポートが難しくなります。
自分自身のメンタルも大切にしながら、できる範囲で相手に寄り添いましょう。
もしサポートが難しく感じたら、信頼できる人に相談したり、他のサポート機関を頼ることも考えましょう。
支える側も無理せず、休息を取りながらサポートすることが大切です。
サポートを続ける際には、相手のペースを尊重し、無理のない関わり方をすることがポイントです。
友人や同僚の回復に向けて、小さな支えを続けることで、相手の安心感や信頼関係も深まるでしょう。
まとめ
うつ病かもしれない友人や同僚に寄り添うには、相手を理解し、話を聞き、共感する姿勢が何より重要です。
うつ病の方は、自分ではどうにもできない苦しみを抱えています。
そのため、あなたの優しい一言や思いやりが、彼らの支えになることを忘れないでください。
そして、無理に解決しようとせず、少しでも相手が安心して話せる存在としてそばにいることが、最大のサポートとなります。
自分の心にも余裕を持ち、相手と共に一歩ずつ歩んでいきましょう。
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