努力は必ず報われるとは限らない
「努力は必ず報われる」とは、「努力して頑張っていれば、いつか必ず結果(成果)が出て、自分にとって良いことが起きる」という意味の言葉です。
元プロ野球選手でホームラン王として大活躍した王貞治さんの名言であり、このメッセージによって多くの人々に希望と勇気を与え、困難に直面しても諦めずに突き進むことの大切さを伝えています。
この名言には続きがあり、「努力は必ず報われる。報われない努力があるとすれば。それはまだ努力とは言えない。」というのが全文です。
私は教員として勤めてから、「努力は必ず報われる」の言葉を座右の銘に掲げ、立派な一人前の教員になることを目指して、一生懸命努力をしていきました。
キャリアを積み重ねる度に、その努力は少しずつ実り始め、着々と能力を身に付け、周囲の評価も高まっていきました。
そして、教員11年目にして重要なポジションを任され、努力が報われる“その時”が来たと思った矢先です。
努力して頑張って出たのは、大きな成果ではありませんでした。
激しい動悸(パニック発作)でした。
吐き気、目眩、倦怠感、頭痛…あらゆる苦しみや痛みが襲いかかってきました。
そして、私はついて倒れてしまい、起き上がることが困難となりました。
「努力は必ず報われる」という言葉を信じて頑張ってきたのに、裏切られたような気分でした。
まさか、頑張ってきたことの到達地点に「病気」が待っているなんて、全く予想していなかったからです。
地獄のどん底に突き落とされ、私はパニック障害の治療に専念することになります。
そんな時、有名なお笑いタレントの明石家さんまさんの名言を知ることになります。
あるラジオ番組で、出演していたアイドルが「努力をしていれば必ず誰かが見てくれていて、報われることがわかりました。」と発言すると、「それは早くやめたほうがええね、この考え方は。」とバッサリ切り捨てたのです。
理由を尋ねると、「こんだけ努力してるのに何でってなると腹が立つやろ。人は見返り求めるとろくなことないからね。見返りなしでできる人が一番素敵な人やね。」と回答しており、努力が報われることを期待しない、見返りを求めたりしない方が良いと説いています。
私は、自分が努力をすることで、それが報われて成果が出ることを強く期待し、見返りを望んでいたような気がします。
役職が上がる“地位”や、周囲から認められるという“名声”、多くの給料がもらえる“金”を得ることが目的となり、体力的に精神的にも自分を追い込んでしまっていたのかもしれません。
現在は、努力をすることより、自分のやりたいことや好きなことを、思うままに行動することを心掛けています。
別に努力をすることを否定しているわけではありません。
何か行動をするためには頑張ることも必要だし、いつも以上に能力を発揮しなければならない時があるでしょう。
しかし、そんな時こそ“楽しむ”ことが大切なんだと思います。
楽しんで無我夢中になって取り組んでいることは、周囲から見れば「努力している」と評価をするかもしれません。
けれど、本人は努力しているなんて一切考えていない。
楽しんでいる結果として、もしかすると成果が出るかもしれない。
そもそも成果なんて求めていない。
だって、楽しいのだから。
こうした心の在り方で、生きることが必要だと感じています。
努力は必ず報われるとは限らない。
だから、努力するより、仕事を、人生を楽しんでいきましょう。
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