できない自分に対してもOKサインを出そう
社会を生きていくためには、「あなたには何ができるか」が問われ、様々な能力を求めらます。
学校に入るための学力、職業に就くための資格やスキル、社会人として働くための常識や教養など、たくさんあります。
また、予測困難な時代には発信力、傾聴力、計画力、創造力、問題解決力、探究力、状況把握力、時間管理能力、コミュニケーション能力、柔軟性、規律性、主体性などが必要だと言われ、身に付けなければならないことが増えてきています。
いつしか、私たちはありとあらゆる能力を高めることに注力し、「できること」に重きを置いた人生を歩かされているような気がします。
だから、自分の「できないこと」に直面すると、大きく落胆してしまうのです。
第一志望の学校や会社に入れなかった自分に。
試験に合格できなかった自分に。
周囲の人たちに劣っていると感じている自分に。
「こっちの能力を身に付ける必要がある」と思っていたら、「あっちの能力も身に付けないといけない」と考え、何もかも頑張っていると、いつかは疲弊します。
そんな疲れ切ってしまった自分に、再び大きく落胆してしまいます。
自分の「できること」を知っておくことは、長所を伸ばしたり活かしたりすることができるので、とても大切だと思います。
でも、私は「できること」と同じくらい、「できないこと」を知っておくことも大切なことだと考えています。
なぜなら、誰かを頼れるようになるからです。
例えば、優秀な会社経営者は自分が「できないこと」をよく知っています。
自分で「できないこと」を、お金(給料)と引き換えに、従業員を雇って働いてもらうことでカバーしています。
会社には総務・人事・労務・経理・開発など様々な仕事があり、一人でやるには限界があります。
それぞれが役割を分担し、できる人が「できること」をやる。
できない人は、「できる人」に頼む。
会社に限らず、組織というものは「できる人」と「できない人」がお互いに支え合って成り立っているのです。
また、会社で仕事を全て完結するのではなく、アウトソーシングという形で業務の一部を外部に委託をしているケースがあります。
例えば、アイスクリーム屋さんがあるとします。
そのお店はアイスクリームを作るだけじゃなくて、お店を掃除したり、広告を作ったり、コンピューターで売り上げを管理したりもしなければいけません。
でも、お店の人はアイスクリーム作りが得意だけど、コンピューターや広告作りはあまり得意ではないかもしれませんよね。
そこで、そういった仕事を別の会社に頼むとします。
それがアウトソーシングです。
お店の人はアイスクリーム作りに集中できて、頼まれた会社は得意なことをして助けてくれます。
こうやって、みんなが「できること」に専念できるようになるのです。
仕事を外部に委託しているのは、会社だけではありません。
家庭もそうです。
家事代行という業種があり、自分が家事をする代わりに、業者が自宅に訪問して、掃除・洗濯・料理といった日常的な家事してくれるサービスが増えてきています。
単身者や高齢者、妊娠中・育児中の親、病気やケガで体調が悪い人、共働きの家庭などの様々な人が利用しており、とても助かっているとの声が挙がっています。
たしかに「昔は家事を全部自分たちでこなしてきた」とか「専業主婦となって家事をするべきた」という古き良き時代の考え方が未だに残っていますが、共働きや核家族が増えた現代において、自分でできないことを理解し、できる人に任せる家事代行サービスは合理的だと思います。
自分の「できないこと」を、誰かに頼ったり任せたりすることって、おかしいことではないのです。
恥ずかしいことでもありません。
むしろ、当たり前のこと。
「自分は◯◯ができません」「私には◯◯が無理です」と宣言することで、心も身体も一気に楽になることができます。
「私は◯◯ができます」「私には可能です」と言っているうちは、誰も助けてくれません。
一生懸命に頑張った結果として疲弊しても、その姿は意外と誰も見てないもの。
「自分は◯◯ができないので誰か助けて」と声を上げた方が、周囲はサポートしやすくなるのです。
できないものを、できるように努力することは立派です。
けれど、十分に頑張ったあなたは「できないものはできない」と自分を認めてあげること必要です。
これ以上自分を良く見せようとせず、背伸びをしないで、ありのままを自分で生きていきましょう。
できない自分に対してもOKサインを出してあげてください。
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