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メンタル不調で休職するには?当事者が解説

天津ユメト

こんにちは、自助グループRelamateを運営している天津です!

仕事を続けたい気持ちはあるけれど、心が疲れて動けない。どうしたらいいのだろう?」とお悩みではありませんか?

職場でのストレスや生活環境の変化が原因で、心身ともに不調をきたし、仕事を続けるのが困難になることは誰にでも起こり得ることです。

今回の記事では、メンタル不調により休職を検討している方や、その家族・同僚の方々に向けて、休職の流れや手続き、そして休職中の過ごし方について解説します。

天津ユメト
天津ユメト

今回の記事は次のような人におすすめ!

  • 休職を決断すること自体が不安
  • 休職の手続きの進め方について知りたい
  • 休職の話を切り出すタイミングがわからない

あなたの休職の一歩を手助けできることを願っています。

メンタル不調による休職とは?

休職とは、健康上の理由などで一時的に仕事を離れる制度のことです。

特にメンタル不調の場合、心のエネルギーが極端に低下し、日常の仕事をこなすのが困難になることがあります。

このような状態が長く続くと、心身の回復がさらに遅れるため、適切なタイミングで仕事を一時中断する選択が重要です。

例えば、うつ病、適応障害、燃え尽き症候群(バーンアウト)など、さまざまな精神的な疾患が休職の理由になることがあります。

これらの疾患は見えにくいものですが、れっきとした病気であり、治療には時間と環境の調整が必要です。

無理を続けることは逆効果ですので、「休むことも治療の一環」であると理解することが大切です。

休職までの流れ

休職をスムーズに進めるには、いくつかのステップを踏む必要があります。

それぞれの過程で焦らず進めていきましょう。

メンタル不調の認識

日々の生活や仕事の中で、「なんとなく疲れが取れない」「気分が落ち込む」「何をするにもやる気が起きない」と感じることはありませんか?

これらは、一時的なストレスではなく、メンタル不調の初期症状である可能性があります。

特に、普段楽しんでいたことが全く楽しく感じられなくなったり、集中力が著しく低下していると感じたりする場合、それは心が悲鳴を上げているサインです。

メンタル不調を認識するためには、自分の状態に目を向けることが大切です。

体の不調と同じように、心の異変にも敏感になり、「これくらいは大丈夫」と無理をするのではなく、自分を労わる姿勢を持ちましょう。

精神科医の診察

心の不調を認識したら、次に必要なのは精神科や心療内科、メンタルクリニックでの診察です。

専門医に相談することで、正確な診断を受け、自分がどのような状態にあるのかを知ることができます。

診察の際には、現在の症状を具体的に伝えることが重要です。

「眠れない」「食欲がない」「職場に行くと動悸がする」など、自分の状態をできるだけ具体的に医師に話しましょう。

医師は、質問を通じて詳細な情報を引き出し、あなたに最適な治療方針を提案してくれます。

上司や管理職との相談

診察を受け、メンタル不調が確認されたら、次に考えるべきは職場への報告です。

特に、信頼できる上司や管理職へ相談することが重要です。

直接話すことが難しい場合には、人事部や職場の産業医を通じて、自分の状況を伝える方法もあります。

ここで大切なのは、ただ「つらい」「苦しい」と訴えるだけでなく、医師の診断結果をもとに具体的な説明をすることです。

職場はあなたが回復に専念できるよう、体制を整える責任があります。

そのため、早めに相談をすることで、職場も適切な対応を取ることができます。

主治医に診断書を書いてもらう

休職を申請するためには、主治医からの診断書が必要です。

この診断書は、職場に対してあなたの健康状態を正式に証明する書類となります。

診断書には、病名や症状、自宅療養の期間、治療の必要性が記載されるため、主治医に自分の状態を正確に伝えることが重要です。

診断書を受け取ったら、それを職場の上司や担当部署に提出します。

この手続きは、休職を正式に認めてもらうための重要なステップです。

提出後は、診断書に基づいた休職の手続きが進められます。

休職期間中についての確認

職場の就業規則をもとに、休職期間中の職場との連絡方法や金銭面の取り決めを事前に確認しておくことが重要です。

例えば、定期的な体調の報告が必要か、給与や手当がどの程度支給されるのか、社会保険料の支払い方法はどうなるのかといった点を具体的に話し合いましょう。

これらの取り決めが不明確なままだと、休職期間中に不安を抱える原因になります。

事前に職場との取り決めを明確にしておくことで、安心して休養に専念することができます。

休職届(休職願)の記入

診断書の提出に続き、職場指定のフォーマットで休職届(休職願)を記入します。

この書類には、休職を希望する理由や休職期間を明記する必要があります。

職場によっては、詳細な記載を求められることもあるため、不安な場合は人事担当者に確認しながら進めましょう。

休職届が受理されると、正式に休職が認められます。

職場と連絡を取りながら進めることで、トラブルを未然に防ぐことができます。

休職開始

すべての手続きが完了すると、いよいよ休職が始まります。

休職期間中は、自分自身の回復に専念する時間です。

医師やカウンセラーと相談しながら、治療を続けていきましょう。

休職は回復のための大切なステップであり、無理なく進めることが復職の成功につながります。

休職中の過ごし方

心や体の不調を抱えているときに休職を決断することは、勇気のいる行動です。

しかし、休職は「立ち止まる」ことではなく、「再び前進するための準備期間」です。

この時間をどう過ごすかが、回復の大きな鍵となります。

ここでは、休職中に取り組むべきポイントを解説します。

それぞれのステップを自分のペースで進めることで、心身の回復につなげていきましょう。

心と体をしっかり休める

休職の最初の目的は、「休む」ことです。

これまで無理を重ねてきた心と体を癒すためには、十分な休息が必要です。

初めのうちは、「何もしない日」「何もしない時間」をつくることを意識してください。

朝起きるのがつらいときには、可能な限り寝ていても構いません。

自分を責める必要は一切ありません。

眠ることで体力を回復させ、ストレスを軽減することができます。

特に、質の良い睡眠を確保するために、寝室の環境を整えたり、眠る前にリラックスできる音楽を聴いたりするのも効果的です。

また、体力が回復するにつれて、心も少しずつ落ち着いていきます。

この段階では「休むことが仕事」であると自分に言い聞かせることが大切です。

医師の指導に従い治療を進める

休職中は、医師の診察を定期的に受けることが重要です。

診察では、症状の進捗や薬の効果について正直に報告しましょう。

また、治療計画に沿って必要な療法を続けることも大切です。

薬物療法が処方されている場合は、指示通りに服用を続けることが回復の鍵です。

医師が提案するカウンセリングや心理療法も積極的に取り入れましょう。

専門家と話すことで、メンタル不調の原因や対処法について深く理解することができます。

また、治療の過程で困ったことや不安があれば、遠慮せず医師に相談することを心がけてください。

自然の中でリラックスする

回復が進むにつれて、徐々に外に出ることを考えてみましょう。

特に自然の中で過ごす時間は、心身に大きな癒しを与えてくれます。

近所の公園を散歩したり、日差しを浴びながらベンチでゆっくり過ごしたりするだけでも、リラックス効果を得られます。

自然には、不安を和らげたり気分を高めたりする効果が科学的にも認められています。

無理をせず、自分が心地よいと感じる範囲で活動を増やしていくことがポイントです。

趣味や興味を再発見する

休職期間は、これまで忙しさの中で忘れていた趣味や興味を再発見する良い機会でもあります。

例えば、読書や音楽鑑賞、絵を描くなど、心を落ち着ける活動に取り組んでみてください。

新しい趣味を始めることも、気分転換に役立ちます。

特におすすめなのは、クリエイティブな活動です。

手を動かし何かを作り出すことで、自己肯定感が高まり、達成感を得られることがあります。

何をするにしても、「楽しい」と感じることを重視し、義務感ではなく自由な気持ちで取り組むことが大切です。

社会とのつながりを保つ

休職中は、人とのつながりを維持することも大切です。

一人で過ごす時間が長くなると、孤独感が強まり、回復の妨げになることがあります。

家族や友人と定期的に連絡を取り合い、必要に応じて相談に乗ってもらいましょう。

また、負担がなければ職場との連絡も断たないように意識しましょう。

職場と連絡を取り合う際は、自分の近況を簡単に伝えることで、復職後のコミュニケーションがスムーズになります。

未来を見据えた準備をする

休職中の後半では、復職や新たなキャリアに向けた準備を少しずつ進めることも考えましょう。

とはいえ、この段階で焦る必要はありません。

例えば、復職後の働き方についてゆっくり考えたり、職場に戻るイメージを膨らませる程度で十分です。

また、自分の心の状態を整えるための「セルフケアの習慣」をこの期間中に確立することも重要です。

たとえば、日記を書いて感情を整理する、毎日短時間でも瞑想するなど、将来に役立つスキルを身につけることで、自分を支える力が増していきます。

自分を責めず、回復を信じる

休職中は、「こんな状態で仕事に戻れるのだろうか?」「周囲に迷惑をかけているのでは?」といった不安に襲われることもあります。

しかし、そのような考えにとらわれず、「自分を責めない」ことが最も大切です。

休職は回復のためのプロセスであり、必要な時間をかけることに意味があります。

焦らず、自分のペースを尊重しながら、少しずつ前に進んでいきましょう。

心と体が整えば、再び充実した日々を取り戻すことができるのです。

今はその準備期間だと割り切り、毎日を大切に過ごしてください。

まとめ

メンタル不調で休職することは、決して恥ずかしいことでも、おかしいことでもありません。

それはあなた自身を守り、再び力強く前に進むための大切なステップです。

あなたは一人ではありません。

適切なサポートを受けながら、自分を大切にする選択をしてください。

回復には時間がかかるかもしれませんが、その先には必ず新しい道が開けていきます。

天津ユメト
天津ユメト

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